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地図に残らない仕事
「地図に残る仕事」というのは大成建設のキャッチコピーだ。初めて見たときから「良いコピーだな」と思っていた。印象にも残るし、仕事の価値も、責任感も伝わってくる。 ただ僕はこういう仕事が自分の性に合わない。むしろ地図に残らない仕事の方が多分合っている。...
2022年7月15日読了時間: 2分
悪口はセンスだ
センスのない悪口は聞くに堪えない。 前々から思っていたことで、センスのない悪口言う人っているんですよ。端的に言うとヘイトスピーチを言う人のことで、けっこういる。僕の妹がそういうタイプで本当に嫌だ。 ヘイトスピーチって最近では人種差別的な発言ばかりが取り沙汰されるけれど、数年...
2022年7月13日読了時間: 2分
『MADE IN YAMATO』
中学時代の同級生、荒井くんのことを急に思い出した。とても無口だった彼は滅多に話さなかった。背が高くてスラッとした感じだった気がする彼は、塾で解答をふられたときだけボソッと喋るのだ。しかしその声は普段出し慣れていないせいか少し甲高いような、吃るような、恥ずかしいことを話してい...
2022年7月2日読了時間: 2分
ゲームの分類
2015年の『深夜の馬鹿力』を聞いていて、伊集院光さんが女性芸人の人たちに野球のルールを教えたという話があった。 自分だったらどうやって説明するだろうかと考えているうちに、こうしたゲームにはいくつか同じ構造を持っていて、それによって分類分けができることに気づいた。...
2022年6月27日読了時間: 3分


『ドライブ・マイ・カー』断絶を知ることについて
終戦日近く、あるテレビ番組を見た。戦争体験者の言葉を、元アナウンサーで若い朗読の上手な方が、戦争体験者になり代わり、読んでいる映像である。その方は感情を込めた話ぶりで戦争体験者の言葉を上手に読み、会場にいる小学生達に聞かせていた。僕は真剣に読んでいたその人には大変申し訳ない...
2021年9月27日読了時間: 6分
「これは映画ではない」
「『これは映画ではない』と監督が言い出したらその人は終わり」そんなことをふと授業で言われた。言いたいことはわかるけれど、なんとも腑に落ちない言葉に僕は思えた。 例えば「これは”私の”映画ではない」と監督が言い出したら、それはいよいよ終わりであるように思う。そんな凝り固まった...
2021年8月2日読了時間: 2分


夏期オリエンテーション実習の撮影を終えて
7月15-16日にかけて夏期オリエンテーション実習の撮影を行った。私にとってようやく監督できた1回目の実習である。 この実習は「藝大における映画制作の流れを習得することを目的」に作られた。 また、この実習は以下のような制約があった。...
2021年7月28日読了時間: 11分
映画作りの2つのスタイル
最近、映画監督が作る組織には大きく2種類あることに気づいた。「行政型」と「ボランティア型」と名づけることにする。この2つの用語は中井久夫さんの本に出てきた言葉を借用している。この2つの大きな違いは、人々をどういう状態に置くのかだ。...
2021年6月9日読了時間: 3分
均等にリスペクトを払うために
10年以上前のこと。僕が大学生で自主映画の撮影が終わり、打ち上げに行ったときのことだ。そこには学外から呼んだ俳優もいた。そのお会計のときに、打ち上げを主催した監督が「スタッフは〇〇〇〇円で、俳優さんは(それよりはるかに少ない金額)円ください」と言った。僕はこのことにかなり腹...
2021年5月31日読了時間: 4分
演じる恐怖について
数ヶ月前のことである。私はとある自主映画の現場に助監督として参加していた。その撮影が終わり、打ち上げの2次会会場である公園(この頃20時を過ぎても営業している居酒屋がなかったのだ)に向かっていた。何がきっかけだったか忘れてしまったが、私がその映画の主演女優の1人と即興でスキ...
2021年5月16日読了時間: 4分
「厩火事」が苦手だ
僕は時折、会話の中で自分でも信じられないくらい差別的な発言をしてしまう。ジェンダーについて、ルッキズムについて、経済格差について、自分でも後から「なんであんなことを言ってしまったのだろう」と激しい後悔で眠りにつけなくなるときがある。一時のおもしろい話のために、誰かを貶めてし...
2021年3月9日読了時間: 3分
「映画とは何か」発表原稿
昨年、大学院のゼミで10分間スピーチを行いました。 課題は「映画とは何か」です。 せっかくなのでどんなことを話したのか、発表原稿を掲載します。 大学院のゼミなので、黒沢清さんを始めとした5〜6名に向けて話しました。 「映画とは何か」...
2021年2月14日読了時間: 7分
マスクをしていれば安心?
父が新型コロナウイルスにかかり、同居している母も追って新型コロナウイルスにかかった。しかし母はマスクをしているだけで生活を変えようとはしていない。相変わらず家のリビングルームで友達と楽しそうに電話で話し、家事をしている。先ほどくしゃみもしていた。...
2021年1月21日読了時間: 1分
『右側に気をつけろ』音楽の生産について
『右側に気をつけろ』について書こうと思う。多分僕はこの映画をゴダール作品の中で一番見ている。そして時折猛烈に見返したくなる。なんで『右側に気をつけろ』なのか...これが『気狂いピエロ』や『愛の世紀』ならまだしも(まだしも?)よりによってなんで『右側に気をつけろ』なのか、さっ...
2020年12月11日読了時間: 3分
小話が好きだ
小話が好きだ。エスプリが効いていて、ウィットに富み、そして人生の役に立たない。この「人生の役に立たない」ことはとても重要なことだと思っている。きっといかなる芸術も人生の役に立たない。しかし作品を見せようとするときに何か人生の役に立つようなものがないと時間を費やした意味がない...
2020年11月27日読了時間: 2分
歌詞のある歌が好き
多くの方がそうであるように僕も思春期にブルーハーツにシビれた1人である。中学1年の頃に生まれたてのYouTubeで『Linda Linda』(当時はまだ日本の歌であろうとも英語表記ではないと検索に引っかからなかった)を見たときの衝撃は忘れない。...
2020年10月5日読了時間: 3分
沖縄で起きたハンストについて 20200205
下記記事は2020年2月5日にこちらで公開したもののBUです。 2019年1月、米軍普天間飛行場の移設計画をめぐる県民投票を「実施しない」と宜野湾市を含む5市長が表明したため、一人の男性がハンガーストライキをした。105時間後、彼は医師の指摘で中止した。...
2020年9月20日読了時間: 4分
ドキュメンタリーとフィクションの違いについて 20200204
下記記事は2020年2月4日にこちらで公開したもののBUです。 これは「ドキュメンタリー」「フィクション」という本当にどうでもよいやりとりを続けることに嫌気がさして久しい私が、自分はこういう基準でこの2つを分けているよということを伝えるために駄文を掲載する。...
2020年9月20日読了時間: 8分
芸術に対する公的資金について
下記記事は2019年8月15日にこちらで公開したもののBUです。 最近気になったことが2つある。 1つは、あいちトリエンナーレの「表現の不自由展・その後」にまつわること。流れはこちらに記されている。 もう1つは、UNIJAPANの今年度の海外映画祭出品等支援事業で、予算が削...
2020年9月20日読了時間: 6分
ジャック・タチ アカデミー賞授賞式での挨拶 和訳
下記記事は2015年2月21日にこちらで公開したもののBUです。 ジャック・タチ監督が「ぼくの伯父さん」でアカデミー賞を受賞した際の挨拶を和訳しました。 https://www.youtube.com/watch?v=y88VU3qbSpY...
2020年9月20日読了時間: 1分
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