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科白を噛むと嬉しくなる
「『リオ・ロボ』の中で女の子が台詞をとちりながら喋った時、いいなあと思った。というのも普通、人はそういう風に話すものだし、私も変えようとは思わない。」 ハワード・ホークス 小学校6年生のとき、文化芸術鑑賞のプログラムで劇団四季の演劇を観ることになった。そのときのことをよく...
4 日前読了時間: 6分
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2年でお別れ
僕は物持ちがいい。小学生の頃から使っている筆箱がある。高校生の頃から着ている服もある。リップクリームは5年かけて使い切った。家のパソコンは前の会社で使っていたものをそのまま買い取ったもので、もう10年くらいになるのかな。先日残念ながら壊れてしまった髭剃りも10年以上使ってい...
4月7日読了時間: 5分
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節約は好きですか?節約についてどう思いますか?
節約は好きですか?節約についてどう思いますか?(後略) テーマ募集フォーム からこのテーマをいただいて、久々に思い出した。僕は節約が大好きだったのだ。というより使命感を持って節約をしていた。 小学生の頃、進研ゼミをやっていた。毎月とても楽しく勉強ができる教材と、雑誌や...
3月1日読了時間: 4分
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困っていること
最近、惨めな気持ちになっていない。これは困ったことだ。 僕は惨めさを原動力にして物語を作ってきた。『文化の日 製本前の 紙重し』という自主映画も一つの惨めな思い出を元にしているし、『上飯田の話』の2話目も妹と口論で捲し立てられたことを元にした。...
2月22日読了時間: 4分
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言ってみたいけど言えない言葉
「最初は全然、映画監督とかやるつもりなくて…」という言葉を一度でいいから言ってみたい。というか、言ってみたかった。そういう人生に憧れる。もう言えない。大学でも映画づくりをしていて、脱サラしてまで大学院で映画づくりを勉強した。ガッツリ映画監督になりたい人用にあつらえられた道を...
2月15日読了時間: 4分
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エッセイを書く
僕は人にがっかりされることが多い。その一つを紹介する。 自分でいうのもなんだが、僕は”本を読みそうな顔”をしている。ヒョロッとした不健康体型に丸メガネ面だからだろうか、読書好きなように思われることが多いのだ。しかし実際は全然読まない。このイメージで得をすることもたまにはあ...
2月5日読了時間: 5分
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だれかでいいや。
2020年の頭だったか、その前年の暮れだったか、とにかく僕はなんともムカついていた。東京造形大学のタグラインとして「 だれかで終わるな。 」という文句ができたことを知ったのだ。 「だれかで終わるな。」 だれかで終わることの何が悪いのだ。まったく僕は怒ってしまったし、今でも...
1月4日読了時間: 3分
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去年今年 2025年になりました
子供のときはあんなに楽しかった年末年始というものがすっかり自分とは関係のないものになってしまって久しい。今年もあっさりと年を越した。 それもそのはずで、子供には学校があり、社会人には会社があるから、年末年始の休暇は特別なのだ。僕のように何をしているんだかわからないような穀...
1月1日読了時間: 3分
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『あなたの瞳に話せたら』のまなざしについて
映画に出てくる単にフォトジェニック的に美しいショットというのが僕は苦手だ。意味があったとしても時間経過や、登場人物の心象風景(そんなものが映せるということが原理的に僕にはわからない)、漠然と間がほしかったり、同カットの複数テイクを無理やりつなげるために利用される。あってもな...
2024年12月16日読了時間: 3分
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ndjcの撮影をしてきました
11月11〜14日にかけて、 ndjc の製作実地研修の撮影がありました。僕にとっては周りがプロだらけの現場で撮影するなんて初めての経験。ただ皆さんとっても話しやすい方ばかりで非常に良い経験ができました。怒鳴る人もいなかったしね。それが一番なんか、ホッとした。怒鳴る現場に行...
2024年11月20日読了時間: 4分
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日常は、過剰なのです。
実は エッセイのテーマをこっそりと募集 しているのですが、先日こんな投稿がありました。 日本の商業インディーズ映画問わず最近の流行りか主流なのか分かりませんが、自然体で喋る・日常のように話すみたいな演技・構成・流れの作品が多い気がしますがあれなんですかね?...
2024年11月17日読了時間: 7分
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『小さな声で囁いて』の大きな衝撃
ある種の映画は見た後、その後の人生で映画を見るという体験そのものを変容させてしまう力を持っている。映画とはこうやって見るのだと、映画そのものから教えられる。僕は映画研究者でもなければ、映画批評家や評論家ともまた違うので、映画史的にどうだということには無責任な私的な立場からい...
2024年10月27日読了時間: 4分
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『ここにいることの記憶』についてそろそろなにかを書こうと思う
川部良太監督『 ここにいることの記憶 』はいつ見ても僕に強かなダメージを与える。最初に見終わったときには絶望的な気持ちになった。そのときに自分が悩んでいたことに、真正面から、そして到底自分では思いつかないような映画の作り方で、一つの解答を得ていたと思ったからだ。そのときの衝...
2024年10月9日読了時間: 5分
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「露天風呂だるまさんが転んだ」はあれに似ている
先日放送された内Pの「露天風呂だるまさんが転んだ」という企画が 炎上 している。僕は基本的に「裸っておもしろい」という価値観を全く持ち合わせていないもので、全裸の人を見ていてもちっともおもしろさを感じない。それに誰かが恥ずかしいことをして(させて)それを笑うという構造が大嫌...
2024年10月7日読了時間: 3分
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年をとったなぁ
「おれも年をとったなぁ」と思うことが多くなってきた。とてもシンプルにその実感を説明すると、自分を自分で否定することが少なくなってきた。 学生の頃は僕はなんだか常に自分を否定していた気がする。その頃フォローしていた批評家の意見こそが”良い映画”の基準であり、その人の批評を読...
2024年9月28日読了時間: 4分
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太田達成監督『石がある』
今、映画が生成されている。そのポロっと産み落とされた映画の瞬間を撮り逃さんとしてカメラがそこに位置している。バザン=諏訪が出す 例え に「岩の映画」と「レンガの映画」がある。川の向こうに行こうとして、レンガで橋をかける(そのために設計し、施工しする人達がいる)映画の撮影行為...
2024年9月19日読了時間: 2分
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髙木義行のことについて
髙木義行のことについて書こうと思う。彼は荻窪にかつてあった「草花屋」という居酒屋のマスターであり、僕が参加していた句会の主宰者である。2年前の4月に70代で逝去した。その思い出に、というわけではないが今年5月にこの句会の初の句集が作られ、末席には僕の句も掲載してもらった。そ...
2024年9月16日読了時間: 9分
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出会うタイミングってのがあるよね
大学院に入ってすぐの頃、実家に戻ったこともあるし、これから大学院でやりたいことと近しいだろうと思い、大好きな映画を両親に見せることにした。ジャック・タチ監督『ぼくの伯父さんの休暇』だ。僕は今でもジャック・タチに傾倒している。初めてこの映画を見たときの衝撃たるや。車が走ってく...
2024年8月15日読了時間: 4分
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『マミー』分断している壁について
『 三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実 』のような当時の映像資料に現在のインタヴューが入るという構成であろうと勝手に決めつけていた私の気持ちは、その冒頭から続く地域の方々の音声だけの会話が続く画面に「何か違うぞ」という期待感に変わった。『 マミー...
2024年8月8日読了時間: 4分
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異質な自然さ
『移動する記憶装置展』の準備段階で地元の人達に出演をお願いしたいという話をスタッフとしていたとき、なぜ俳優ではなく実際にそこ(上飯田町)にいる人たちに出てほしいのかという話になった。「その方が自然な感じが出るからですか?」と聞かれて、うまく言葉にできなかった僕は「…うん(ま...
2024年6月19日読了時間: 3分
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