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去年今年 2025年になりました

  • 執筆者の写真: Sota Takahashi
    Sota Takahashi
  • 1月1日
  • 読了時間: 3分

更新日:2月5日

 子供のときはあんなに楽しかった年末年始というものがすっかり自分とは関係のないものになってしまって久しい。今年もあっさりと年を越した。


 それもそのはずで、子供には学校があり、社会人には会社があるから、年末年始の休暇は特別なのだ。僕のように何をしているんだかわからないような穀潰しには全く関係のない普段の週末でしかない。むしろ下手に誰かに連絡すると年末年始の挨拶をしなければならないから面倒だし、先方が休みに入っていれば返事は遅い。不便極まりない期間である。努めて普通に過ごそうと思っている。が、そうすると意外と普段しないくせに早寝なんかするのだから普通の難しさも知った。


 それ以外にも2024年の大晦日があっさりと終わったのには理由がある。1月1日に早稲田松竹に行きたかったのだ。溝口健二、清水宏、小津安二郎の3本が見られるとさっさと寝たのだ。

 そしてさっき見てきた。おもしろい。けどちょっと寝た。睡眠障害なのでしょうがないのだが、この眠気には本当に毎回苦労している。せっかく見られた『蜂の巣の子供たち』なのに、中盤コックリコックリしてしまった。それでもおもしろいのだから清水宏はすごい。『長谷紳士録』も、眠気に打ち勝つべくがんばって起きようとしていたら、夢と現実の、その合わさったような景色を見てしまい、もう映画の内容がわからなくなってしまった。具体的には私の知り合いが飯田蝶子と一緒に立っていた。表層批評がこんな景色も許容し始めたらどうなっていたんだろうかと想像してちょっとニヤけてから、夢の中にちゃんとおちた。起きたら終わり近くになっていた。それでもおもしろいのだから小津安二郎はすごい。


 年末に「2025年にやりたいこと100」を書き出してみようと思って書き出していた。実際は40個で限界がきて止まった。その後、がんばって追記して60個になった。内容は映画のことについてだけでなく「歯医者に行く」みたいなことも書いて100に届かないのだ。100個書いている人というのはかなり欲深い人に違いない。僕も林真理子のように野心は大きく生きているつもりだったが、実際には単に一つのことに執着して妬みが強いだけなのだ。悲しい気持ちになりつつも、残り40個は2025年中にできればいいやと気持ちを切り替える。そうだ、進展していけばやりたいことも増えるはずなのである。


 年始は何かと忙しいフリができそうである。おかげさまでndjcの映画がもうすぐ完成するから、そのゴタゴタでワタワタすることになるだろう。そのあとは、岐阜に少し行きたい。夏には長野にまたちょっと行く予定だ。それはそれで色々ありそうな2025年が始まった。僕は元気です。

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