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『ここにいることの記憶』についてそろそろなにかを書こうと思う
川部良太監督『 ここにいることの記憶 』はいつ見ても僕に強かなダメージを与える。最初に見終わったときには絶望的な気持ちになった。そのときに自分が悩んでいたことに、真正面から、そして到底自分では思いつかないような映画の作り方で、一つの解答を得ていたと思ったからだ。そのときの衝...
2024年10月9日読了時間: 5分
「露天風呂だるまさんが転んだ」はあれに似ている
先日放送された内Pの「露天風呂だるまさんが転んだ」という企画が 炎上 している。僕は基本的に「裸っておもしろい」という価値観を全く持ち合わせていないもので、全裸の人を見ていてもちっともおもしろさを感じない。それに誰かが恥ずかしいことをして(させて)それを笑うという構造が大嫌...
2024年10月7日読了時間: 3分
年をとったなぁ
「おれも年をとったなぁ」と思うことが多くなってきた。とてもシンプルにその実感を説明すると、自分を自分で否定することが少なくなってきた。 学生の頃は僕はなんだか常に自分を否定していた気がする。その頃フォローしていた批評家の意見こそが”良い映画”の基準であり、その人の批評を読...
2024年9月28日読了時間: 4分
髙木義行のことについて
髙木義行のことについて書こうと思う。彼は荻窪にかつてあった「草花屋」という居酒屋のマスターであり、僕が参加していた句会の主宰者である。2年前の4月に70代で逝去した。その思い出に、というわけではないが今年5月にこの句会の初の句集が作られ、末席には僕の句も掲載してもらった。そ...
2024年9月16日読了時間: 9分
出会うタイミングってのがあるよね
大学院に入ってすぐの頃、実家に戻ったこともあるし、これから大学院でやりたいことと近しいだろうと思い、大好きな映画を両親に見せることにした。ジャック・タチ監督『ぼくの伯父さんの休暇』だ。僕は今でもジャック・タチに傾倒している。初めてこの映画を見たときの衝撃たるや。車が走ってく...
2024年8月15日読了時間: 4分
異質な自然さ
『移動する記憶装置展』の準備段階で地元の人達に出演をお願いしたいという話をスタッフとしていたとき、なぜ俳優ではなく実際にそこ(上飯田町)にいる人たちに出てほしいのかという話になった。「その方が自然な感じが出るからですか?」と聞かれて、うまく言葉にできなかった僕は「…うん(ま...
2024年6月19日読了時間: 3分
昼食小話
腹が減って三宮あたりで安い飯屋を探していた。ウロウロ歩いていると「カツ丼 500円〜」と書かれている店を見つけた。500円ならいいじゃないかと思って入店し、メニューを見ると、500円なのは「ミニ丼」というものらしく、並盛りにしようとしたら値段が上がるという。僕はこういう商売...
2024年4月16日読了時間: 1分
ロケ地についての雑感
つい昨日、大学のはるか後輩達と上飯田に行った。そもそものきっかけはその中の1人が『上飯田の話』と『移動する記憶装置展』のロケ地に行ってみたいと言ってくれたからだった。僕が上飯田に行くときは大抵居酒屋和らくに行くので、久々に僕も案内をしつつ巡った。「ここの交差点でファーストカ...
2024年4月1日読了時間: 2分
物が捨てられない
母は昔の物に対する愛着というものが、僕からすると信じられないほどに、ない。古くなった物はバンバン捨てる。汚いから、旧型だから、そんな理由で新しい物が我が家には増えていく。この前は結婚のときに買ってもらったらしい大きくて重い箪笥を捨てていた。その箪笥と同じくらいの年月あったは...
2024年3月27日読了時間: 3分
仮死状態からなんとか蘇生する
先の記事で書いたCCAJは無事に終わった。最終的に10分の「フィルムエッセイ」を参加者12人が作った。これがすごい傑作なのでどこか見られるところがあったら是非見てみてほしい。 編集は侃侃諤諤、というほどかまびすしくはないけれど、ああでもないこうでもないと進められたらしい。...
2024年2月26日読了時間: 4分
表現したいことは向こう側から
1月からこども映画教室のCCAJというプログラムにおとなスタッフ側で参加している。フランスの映画教育プログラムの日本版で、世界中の学校で同じプログラムを行なっている。今年の映画のテーマは「他者性」。中学生〜高校生の参加者12人は最終的に10分くらいの映画を作る。これがめっぽ...
2024年2月17日読了時間: 3分
『ホワイトハウス・ダウン』映画で人をどう動かすか
僕は人からヨーロッパ映画とかいわゆるアート映画ばかり見ていると思われていて、ハリウッド映画を莫迦にしているという偏見を常に受けている。「いやいやハリウッド映画も見ますよ」と言っても、それは1つの娯楽のため、ヨーロッパ映画に劣る存在としてのハリウッド映画を見ていると、なぜかそ...
2024年1月1日読了時間: 7分
最近よくエッセイを読んでいます
タイトルそのままで、最近よくエッセイを読んでいる。もともと僕は本を読むのが苦手で、年間に読む本の数なんて1ケタ、というか0だったことも多い。読んでも批評とか、解説本とか、入門書とか、ビジネス書とか、読む行為そのものを楽しむというよりも情報を得ることを主眼とした本ばかりを読ん...
2023年11月2日読了時間: 3分
野田真吉の真信について
山形国際ドキュメンタリー映画祭2023に参加していた。僕は『新日本地理映画体系』シリーズ以外の全てのプログラムに参加し、もう今回は野田真吉を見に山形まで来ましたって感じで、その合間に別のプログラムをちょこちょこ見ていた。そんな野田真吉映画漬けの日々だったので、彼の職人的な意...
2023年10月12日読了時間: 4分
撮影最終日に助けられた話
『移動する記憶装置展』撮影最終日、しかもその日の最後のシーンでもあり、映画の最後のシーンでもあった、…の準備中、僕は大変悩んでいた。この映画をどう終わらせるのか全くわからなかったからだ。当初予定していたシーンはどうも違う気がした。それはジャンケンをするシーンで、一応言い訳を...
2023年9月3日読了時間: 3分
『上飯田の話』のゲストについて
『上飯田の話』のアフタートークゲストは豪華だった。このことには自信を持っている。この規模の映画にしては他にないほどの豪華さである。少し最近の日本映画に詳しい人が見たら「こりゃすごい」と思ったに違いないし、現に多くの知り合いから「豪華ですね」と言われた。ゲストに来た方も言って...
2023年8月28日読了時間: 4分
上飯田である必要性について
拙作『上飯田の話』で時折聞かれるのが「なぜ上飯田なのか」ということだ。そういうときに僕は口でうまく説明ができず「祖父母が昔住んでいた町で」とか「一目見てここで撮りたいと直感的に思った」とか答えている。けれど、多分聞いた人が知りたいのはそういうことじゃないことはわかっている。...
2023年7月22日読了時間: 4分
意外と楽しい宣伝活動
『上飯田の話』は前評判がほとんどないまま4月に上映が行われた。賞レースでの受賞経験はなく、クチコミも皆無に等しい状況で、集客がどれくらいかがわからなかった。その不安から上映直前に行なった宣伝は映画館の前でフライヤーを配ることだった。できうる宣伝は大体した上でやれることはそれ...
2023年7月20日読了時間: 3分
俳句について
サラリーマンとして労働していた20代のある年、春が気づいたら冬になっていた。朝早く起きて、夜遅くに帰ってくる生活をしていたら季節を感じられなくなっていたのだ。そのことに気づいたときは愕然とした。「冬になっている!」この驚きは忘れない。...
2023年6月24日読了時間: 2分
アフタートークと自分の癖
『上飯田の話』の上映にいらしていただいた皆様、ありがとうございました。僕はアンコール上映含めて全ての回の上映にいて、全て壇上に立って挨拶をしていました。あー緊張した。 毎日みんなの前に出てきてでしゃばりな人だと思われたかもしれません。ちがうのです…。毎日予定が空いていて、ギ...
2023年6月21日読了時間: 3分
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