アフタートークと自分の癖
- Sota Takahashi
- 2023年6月21日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年9月3日
『上飯田の話』の上映にいらしていただいた皆様、ありがとうございました。僕はアンコール上映含めて全ての回の上映にいて、全て壇上に立って挨拶をしていました。あー緊張した。
毎日みんなの前に出てきてでしゃばりな人だと思われたかもしれません。ちがうのです…。毎日予定が空いていて、ギャラがいらなくて、遠慮もいらない人なんて、結局自分しかいないのです。だから毎日出ていたのです。それに映画を見たことだけじゃない思い出を持って帰ってほしかったのでね。
昔から大勢の人の前で話すのがとっても苦手なので、下手くそな挨拶に付き合わせてしまった皆さんには申し訳ないことをしているなぁと毎回思っています。どうやらこの挨拶で僕がどんな人なのか伝わってしまっているようで、この映画の感想にも若干影響を与えているようです。はてさて、いいのかどうか…。
会話って不思議ですね。何を改まってと思うかもしれませんが、合計3週間舞台挨拶をしていて実感したのはこのことです。「今日は絶対この話をしよう」と思ってした話は、空気を壊すばかりで全く盛り上がりません。家に帰って「無理にあの話をしなければよかったな」とか思い出して寝れなくなります。結局相手の話を聞いて、それに反応していくことが一番盛り上がる。だから僕ができることは会話の引き出しを多く持つというか、手数を増やすというか、無理をしないというか、流れに任せるというか、そんなことばかり。せっかく来てくれたし、この話はしてあげたいなとか思ってしまう。そういうときは「話せたら話す、話せなくてもべつにいい」と割り切るしかない。話せなかったこともたくさんあります。これからの舞台挨拶で機会があれば話します。話す機会がなければ諦めます。そういうもんだと思ってください。
今回アフタートークの音源を聞いて気付いたのは、僕は会話の文節でとっても不気味な間を作りながら話すということです。昔会社員時代にこのことに気付かないないままこの話し方をしていて「そうちゃんがまたフリーズした」と茶化されていました。自分としては普通に話していただけなのになぁと思っていたことを思い出しました。確かにフリーズしたような不気味な間が気持ち悪いですね。いやだいやだ。
僕の会話の不気味な間はたぶん、話しながら「この言葉遣いは正しいのだろうか?」とか「もっと丁寧な言い方はないだろうか?」とか考えているからなんです。失礼な態度をとらないようにという、相手に対する配慮なんです。それが逆に相手に気を遣わせているというところが、なんとも可笑しいですね。笑ってやってください。
Strangerさんでの上映後の挨拶は行けないかもしれません。すみません、遠方の撮影現場にいる予定です。他のスタッフや出演者の皆さんが盛り上げてくれます。きっとその方がいい話を聞けます。是非来てね。
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