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後遺症と墓参りとさくらももこ

  • 執筆者の写真: Sota Takahashi
    Sota Takahashi
  • 2022年8月17日
  • 読了時間: 3分

更新日:2022年8月24日

 僕は本当によく眠る人になってしまった。朝起きて、気づけば15時になっているくらいには、家にいるとぐったりとしてしまう。何をしなければいけないのかも、わかっているけれど、体が動かない。この堕落癖。ひょっとして新型コロナウイルスの後遺症ではないかしらとも思えてくる。とにかく寝てしまう。起きて、眠いなと思ってもう1度寝てしまう。どうしたんだろうか。前ならもう少し、それでも起きていられた気がする。

 元々かなり眠る方だったことは覚えている。小学生のときにベッドにうつ伏せになって本を読んでいて、そうしていると必ず寝てしまい、気づけば笑点も終わっている時間になって「しまった!1日損した!」と思ったものだった。

 そのときから何も変わっていない。僕はロングスリーパー。


 8月14日、墓参りに行ってきた。一切の神の類を信じない私は、墓参りという行事はマジでどうでもいい。ただ久々に祖母に会いたくて行ったようなものだ。そのときに我が菩提寺の住職が建てた立派な立派な建物を見た。住職の新しい家らしい。デザイナーはあの隈研吾である。見ればわかるくらいにはデザイナー色の強い建物であった。ただ問題なのはその家を建てるにあたり檀家に1口10万円で3口以上の金の支払いを要求したのだ!!!幸い、私の家族はそこに墓は無く、父の兄が払ったそうだが、この金のせびり方にはびっくり仰天した。改めておれは墓なぞ買わないと心に誓った。そういえば私の祖父の戒名が院信士であったのは、こういうことで都度払っていたからだろうか。しかし散々金をせびりてめぇの建物を荘厳にして、お礼をするのは死んだ後の戒名とは、本当にいい商売だ。神も仏も信じない私からすれば、戒名に院が付こうが知ったこっちゃない。死んだおれはもういないというのに。今のところ父も母も墓を買っていない。よしよし。もう片方の祖父が海に散骨をしたことがきっかけで、我が家の死後は散骨が流行りそうだ。目に見える必要はないのだ。目に見えるようにしておくために住職の家を隈研吾設計にする必要なぞないのだ。

 そうだ、忘れないようにここに書いておこう。うちの家紋は「丸に片喰」。いつも忘れちゃうんだよ。


 ブックオフのクーポンでさくらももこのエッセイを買った。『もものかんづめ』と『たいのおかしら』である。母がさくらももこファンであったから、昔家にもあったのだけど、気づけばどっかいってしまっていた。数ヶ月前に知り合いの映画批評家(とご紹介するのが正しいのだろうか)の若林良氏がこのさくらももこのエッセイについて書かれていて、そういえばうちに昔あったなぁと思い、どうせ100円だし買い直した。そしてよくよく調べたら件の若林氏のエッセイに書かれていたのは『ひとりずもう』の方であった。買った2冊は、まあ、個人的な愉しみとして読むことにしよう。こういう出会いもまた本の良いところだ(と自分を嘯く)。


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