コロナ療養8日目
- Sota Takahashi
- 2022年8月6日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年6月23日
体温は概ねいつもの平熱36.7度になってきた。そして喉の痛みもひいてきた。嬉しい。
春期実習『嘔吐を催す』の講評会がありました。
講評会というのはやはり発表するこちらだけではなく、講評する側をもまた曝け出すから非常にスリリングな場となる。観る者の立場を赤裸々に示してしまう。その割にそのことを理解していない感想屋さんというのが時折いて、偉そうに話す分だけ自らの恥をひけらかしていることに気づかない人というのもいる。廣瀬純さんの『シネマの大義』P35あたりの言葉を文字って、思い切ってこう言おう。
講評会で、個人の大義の下で語られた言葉はその個人にしか関わりがない。「シネマの魂」が原因となって創造された言葉だけがすべての者に関わるのだ。シネマの大義の下で語られた言葉は全人類に関わるのである。
個人的にこの映画を見て楽しかっただ、何も感じなかっただ言われたところで、嬉しくもなければ悲しくもならない。個人の大義の元に映画を引き寄せて語られる言葉がどれほど美しかろうとも僕には関係ないことだ。シネマの大義に身を寄せる者の言葉だけが心を打つ。やはりその点で黒沢・諏訪の2名の講評は全人類に関わっていた。
こんなことを書いていますが、これは講評会の話で、普通に見てくださったらどんな感想でもめちゃ嬉しいです!
さて明日から春期実習の上映会。僕は療養中なのでうまくいくことをとりあえず願うばかりです。昨年の春期発表は発表会前日にプロジェクターを学生が壊すという大事件があったんです。今思い出してもゾッとする。
僕はコロナ疾患前に宣伝をしてそのときに申し込んでくださった私の知り合いもいるので応募者の名簿を見せてもらいました。個人的には背筋の伸びる名前ばかり。
ただ新鮮なのがなんだか今まで味わったことのない緊張感というのがある。というのも名簿をみているとメインスタッフのご家族の方がチラホラ。お子さんを大学院に通わせている親御さんにとって、この日は一種の発表会のような側面もあるのか。願わくば「うちの子供がこの映画に携わって良かった」と思えるような映画でなければ。「願わくば」ではないか。監督には実はそういう責任もあったのかもしれない。これは今日まで気づかなかったな。
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