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しばらく選択して映画を見なければ 20190622

  • 執筆者の写真: Sota Takahashi
    Sota Takahashi
  • 2020年9月20日
  • 読了時間: 2分

下記記事は2019年6月22日こちらで公開したもののBUです。


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スボティツァに着いてからというもの、相変わらず映画館を回っては映画を見ていたけれど、しばらくはよく吟味してから見るべき映画を選択していきたい。

スボティツァに着いてから4本の映画を見た。


Malgorzata Szumowska「TWARZ」

Arto Halonen「The Guardian Angel」

Luc Besson「ANNA」

Paola Randi「Tito e gli alieni」(邦題:ティートとエイリアン)


どれも僕の趣味ではなかったし、ここで映画を作る時にはあまり参考にならなそうなものばかりだった。

例えばギヨーム・ブラック、ダミアン・マニヴェルのような1ショット1ショットごとに驚きと発見がある、そんな原始的な映画を見てみたい。


原始的な


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・・・そんなことを書きながら気づいたのだけど、もしかしたらそうした映画はここでは不必要なのかもしれない。なぜなら目の前に彼らならキャメラを回したかもしれない光景があるから。

カフェで昼間っから飲んでいるおじさん、見るからにやる気のないファストフードのアルバイト、仕事をしているんだかしていないんだかわからない衛兵、客がほぼいないのにそのことを全然気にしないカフェのおばさん、深夜まで酒とタバコを片手にビリヤードをする7人くらいのおじさん、見知らぬ日本人にビリヤードのルールを教えるおじさん・・・。

全部ある。全部あるのだからわざわざ映画館で見る必要なんてない。


もしかしたらこの光景がものすごくかけがいのない光景だと思っているのは僕だけで、ここにいるみんなはそんなもの撮ってどうするんだと、思っているかもしれない。

しかし、しかしだからこそこの風景を収めておかなければ。

今はこんなにも平和な景色が広がっているけれど、90年代にはここももちろん戦場であったし、実はNATOはスボティツァでも空爆を行なっているらしい(前にアンナが言っていた)。


それは現地の人からすれば余計なお世話だろうし、なに部外者が言っているんだということだ。

そこは、慎重に行なっていかなければ。

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