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9.11の映像を見て

  • 執筆者の写真: Sota Takahashi
    Sota Takahashi
  • 2022年11月19日
  • 読了時間: 2分

 00年代のテレビはたしかに、まことしやかに話される陰謀論めいたオカルトを「真実は闇の中だ(意味深ボイス)」と紹介していた番組があった。アポロは実は月に行っていないとか、富士山が噴火するだとか。「世界まるみえ!」だっと思うけれど僕も見ていた気がする。しかしそれはどんなに真実っぽく話ていたとしても、大人にとってはそんなわけねぇだろと思うことだったし、あくまでオカルトとして、つまりは「なーんちゃって」という消費のされ方をしていた。ネタをネタとして消費することがわかっていた。信じるのは「ちびまる子ちゃん」くらいなもので、大人は娯楽の一つとして受け止めていた。寝れば翌日には忘れていて、よくて翌日の学校で「こわいねー」くらいの会話をするぐらいだ。しかし誰しもが映像を投稿できるようになってからなのか、そのギャグがベタなものとして消費されるようになってきた。


 9月11日にTwitterを見ていたときに、00年台に放送されたこうしたまことしやかな番組が、さも「今のテレビでは放映できない世界の真実」のように出てきた。それは9.11では飛行機が貿易センタービルに突っ込んでいないというのだ。あるいは飛行機は遠隔操作されていただとか、自作自演だとか。そんなのを大真面目に見る人がいたのか驚く。たまさかそのときに番組制作をしていたスタッフも本当に信じるやつがいることに驚いているのではないだろうか。

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